グローバル化がますます進行する昨今ですが・・政府派遣事業の国際交流について、みなさんご存知でしょうか?
国際交流と一口に言えども、学校で留学生と交流するようなものから、パーティーや実際に現地に赴くようなものまで、様々なパターンがありますが、今日は日本政府、内閣府が主催している国際交流事業について紹介していきたいと思います!
国際交流に少しでも興味のある18~30歳の方は必見です!!
※2019年2月1日追記:本記事は変更箇所など随時更新している部分もありますが、ベースは本記事投稿日の2017年5月31日時点によるもので、あくまで参考にしていただければ幸いです。
- 内閣府の青年国際交流事業ってどんなのがあるの?
- 1)
国際青年育成交流事業(※2019年度より、国際社会青年育成事業(日本青年海外派遣)に名称変更) - 2)日本・中国青年親善交流事業
- 3)日本・韓国親善交流事業
- 4)「東南アジア青年の船」事業
- 5)「世界青年の船」の事業
- 6)地域課題対応人材育成事業「コアリーダープログラム」
- どうやったら事業に参加できるの?
- 1)”参加青年”として参加する
- 2)”ローカルユース”として参加する
- 3)”実行委員”として参加する
- 4)”ボランティア”として参加する
- 5)”ホストファミリー”として参加する
- 6)”管理部(ADM)”として参加する
- 7)ほか
- 内閣府の青年国際交流事業に参加して得られる5つのメリット
- (ちなみに:デメリット)
- 迷ったらチャレンジすべし!
内閣府の青年国際交流事業ってどんなのがあるの?
内閣府は、青年国際交流事業と一口に言っても、実はいくつか事業を分けて主催しています。2019年現在(本記事は2019/2/1現在の状況で内容・誤字訂正含め少しリライトしています)では、大きく分けて6つの青年国際交流事業があります。以下にざっくり紹介しますね。
1)国際青年育成交流事業 (※2019年度より、国際社会青年育成事業(日本青年海外派遣)に名称変更)
”航空機派遣事業”や”INDEX”と通称で呼ばれることが多いです。内容は、航空機で各国へ赴き、2週間ほど現地の青年たちと交流、その後日本で各国青年たちとさらにディスカッション・文化交流を行います。一番その国や地域のマスターになれる事業かも?
●訪問国:3地域のうち1地域
●実施時期:毎年秋ごろ(約18日間)
●募集人員:各国12名×3か国 36名
●参加費:17万円程度詳細⇒「国際青年育成交流事業(内閣府ホームページ)」、「国際青年育成交流事業参加青年による成果報告(Facebookページ)」
ちなみに私はこの事業の中の日本国内プログラムの1つ、国際青年育成交流会議(International Youth Conference:IYC)の実行委員を務めさせて頂いたことがあります。IYCは日本参加青年が海外派遣後、派遣先の国の青年たちと共に日本に帰国し、さらなる招聘国の青年たちと合わせて行うディスカッション・文化交流プログラムのようなものです。
この国際青年育成交流事業は年度により派遣国は異なりますが、私が実行員をさせて頂いた2016年はドミニカ共和国、リトアニア共和国、ラオス人民民主共和国の派遣団があり、さらにIYCではその三ヵ国に加えてオーストリア共和国、バーレーン王国、パプアニューギニア独立国から青年たちが招聘されていました。応募段階で派遣希望国の順位をつけ応募するそうですが、バルト三国の人気が毎年高いようです。他の事業に比べて、一つの国への派遣団の人数が少数(各国12名)なので、それぞれの派遣団の結束が強いように感じました。その国にガッツリ携わっていきたい、学びたい人にオススメの事業です。
2)日本・中国青年親善交流事業
”中国派遣”と通称で呼ばれています。こちらも航空機での派遣事業。2016年は政治的な問題もあり、派遣が延期になるということがありました。こちらは(1)の航空機派遣事業より少し人数が増え日本参加青年は約25名の募集。ちょうどいい人数でしょうか。期間も例年15日前後と手ごろで、授業をなかなか休めない大学生にとっても参加しやすいようです。
●実施時期:毎年秋ごろ(約15日間)
●募集人員:25名
●参加費:10万円程度詳細⇒「日本・中国青年親善交流事業(内閣府ホームページ)」、「国際青年育成交流事業参加青年による成果報告(Facebookページ)」
3)日本・韓国親善交流事業
こちらは”韓国派遣”と通称で呼ばれています。同じく航空機での派遣事業です。こちらは中国派遣と同じく25名の募集。例年参加費は中国派遣より少し安く、時間やお金の余裕はあまりないけど国際交流がしたい!日韓関係を深めていきたい!そんな人におすすめ。
●実施時期:毎年秋ごろ(約15日間)
●募集人員:25名
●参加費:7万円程度詳細⇒「日本・韓国青年親善交流事業(内閣府ホームページ)」、「国際青年育成交流事業参加青年による成果報告(Facebookページ)」
4)「東南アジア青年の船」事業
東南アジア青年の船を略して”東ア船(とうあせん)”と呼ばれたり、英語名の「Ship for SouthEast Asian and japanese Youth Programme」の頭文字をとって”SSEAYP”、”セアップ”と呼ばれることが多いです。その名の通り、船での派遣事業で、約300名の日本・東南アジアの参加青年が船で共同生活を行います。日本・東南アジアを寄港し、現地で表敬訪問やホームステイを行います。一度のプログラムでこんなに色んな国でホームステイができるのはSSEAYPだけ!
●訪問国:ASEAN4か国程度
●実施時期:毎年秋~冬ごろ(約50日間)
●募集人員:約40名
●参加費:30万円程度詳細⇒「「東南アジア青年の船」事業(内閣府ホームページ)」、「Sseayp Japan Contingent 東南アジア青年の船(Facebookページ)」
ちなみに私はこの事業の既参加青年(ex-PY:OG)です。これまでFBの更新担当をしていたため、そちらに集中したく本事業に関する記事は自分のページでは控えていましたが、そろそろ代交代、区切りがついてきた為、今回からコチラでも記事を執筆していきます♪(←この記事を最初に書いたころの文です。2018/1/8追記時点ではSSEAYPに関するブログ記事だけで30ぐらいありますw↓)
5)「世界青年の船」の事業
※こちらの事業の正式名称は年によって微妙に変化しているので、下記は本記事最初の執筆時の情報のまま記載しています(※2019年度の名称は「世界青年の船(the Ship for World Youth program )」)
次世代グローバルリーダー事業「シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ」「Ship for World Youth leaders」を略して、”SWY”、”スワイ”と呼ばれることが多いです。旧名である「世界青年の船」の時の名残から、”世界船(せかいせん)”と呼ばれることもあります。こちらも船による派遣事業で、東ア船とは姉妹事業とも言われています。寄港地や、参加青年の国は毎年変わります。世界各国から青年が集まるカオスな空間間違いなし。そういうの好きな人、きっとこの事業合います。
●訪問国:2か国程度
●実施時期:毎年冬ごろ(約40日間)
●募集人員:約120名
●参加費:30万円程度詳細⇒「次世代グローバルリーダー事業「シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ」(世界青年の船)(内閣府ホームページ)」、「Ship for World Youth Leaders(Facebookページ)」
6)地域課題対応人材育成事業「コアリーダープログラム」
この事業だけ、参加資格の年齢が異なり、23歳~40歳が対象の事業になるので注意が必要です。”コア”や”コアリーダー”と通称では呼ばれています。航空機での派遣事業で、高齢者・障がい者・青少年などテーマごとの派遣になっているのが特徴です。
●訪問国:3か国のうち1か国
●実施時期:毎年秋ごろ(約10日間)
●募集人員:各国8名 × 3か国 24名
●参加費:10万円程度詳細⇒「地域課題対応人材育成事業「コアリーダープログラム」(内閣府ホームページ)」、「コアリーダー育成プログラム参加者のページ(Facebookページ)」
どうやったら事業に参加できるの?
事業に参加する(事業に携わる)にはいくつかパターンがあります。ここでは主なる5つのパターンについて紹介します。
1)”参加青年”として参加する
これが一番一般的な”事業への参加”にあたります。内閣府主催の青年国際交流事業はどれも魅力的ですが、基本的に一生に一度、一つの事業にしか参加青年になれなれません。よってどの事業に応募するかよく見極める必要があります。応募後、ほとんどの事業でいくつかの選考があります。選考倍率は事業や年度によっても様々。最終選考を通過し、内定、その後何度か研修を受け、晴れて日本参加青年として認められ事業へ派遣されます。(詳しくは⇒内閣府ホームページ)
2)”ローカルユース”として参加する
事業によっては、全国的に募集をする参加青年とは別に、各派遣地で参加青年と交流する、ローカルユースを募集している場合があります。応募状況によっては選考がある場合も。都道府県など各自治体、日本青年国際交流事業(IYEO)、青少年国際交流推進センターにて募集していることがありますので、気になる方は随時チェックしてみてください。
3)”実行委員”として参加する
各事業の実行委員は、過去に内閣府の青年国際交流事業のいずれかに参加したOBOGの団体である、日本青年国際交流事業(IYEO)のメンバーから出されることが多いですが、参加青年からの推薦等で、一般の方も実行委員をされている場合があります。基本的にはボランティアのような形ですが、一部謝礼が出る場合もあります。
4)”ボランティア”として参加する
各事業、実行委員とは別にボランティアスタッフの協力も得て運営している場合がほとんどです。実行委員との違いは、ボランティアでの参加の場合、実行委員は必要なミーティングに参加しなくても平気だったり、日数が少ない参加でも可能だったりというところにあります。事業によっては実行委員とボランティアの区別はさほどなかったりします。都道府県など各自治体、日本青年国際交流事業(IYEO)、青少年国際交流推進センターにて募集している場合がありますので、気になる方はこちらも随時チェックしてみてください。
5)”ホストファミリー”として参加する
地域は限られますが(年度により様々)、一部の事業でホストファミリーを募集している場合があります。こちらも、都道府県など各自治体、日本青年国際交流事業(IYEO)、青少年国際交流推進センターにて募集している場合がありますので、気になる方はこちらも随時チェックしてみてください。
6)”管理部(ADM)”として参加する
(3)の実行委員とはまた別の形、管理部(ADM:administrator)で事業をサポートする人として参加するパターンもあります。実行委員との主なる違いは、実行委員はほとんどが無給・謝礼という形になるのに対して、管理部は給料をもらって事業の運営を行います。この管理部のメンバーは事業のOBOGからの輩出と内閣府など省庁の職員が派遣されています。(割合は半々くらいです。なので、もう参加青年としての資格年齢が過ぎてしまった人も、公務員の人は管理部で参加する手もあります。先輩等に聞いてみるといいかもしれません。OBOGはメーリングリストなどから毎年募集が流れてきてるので要チェック)
7)ほか
事業によりスタイルが異なりますが、ナショナルリーダーとして、団長・副団長として、通訳として、渉外として、ファシリテーターとして・・などなど他にも事業への携わり方はたくさんあります、が他はその事業の出身者に資格が限られていたり、推薦が必要であったり・・と様々なので気になる人はそれっぽい人に聞いてみてください。もし聞く人いないよーって方は私にコンタクトしてくださっても構いません!私はただのいちOBなので何か権限あるとかでは全くないですが、ここに書ききれないけど知ってることはあるのでお伝えします。
内閣府の青年国際交流事業に参加して得られる5つのメリット
何事もメリット・デメリットって考えますよね。どちらもあげていけばキリがないので、今回は私が思う内閣府の青年国際交流事業で得られるメリットを5つ紹介します!
1)国際交流の日本代表になれる!
各事業、参加青年は日本政府により選抜・派遣されます。日の丸を背負って事業へ参加すると思うと、身も一層引き締まりますよね!なかなかできない貴重な経験目白押し!
2)国際理解度がかなり高まる!
他の国際交流のイベント等だけでは得られない発見がたくさんあります!国を代表していく事業だからこそ、できることってめっちゃあるんです!
3)日本・世界に幅広いネットワークができる!
自分が参加した事業の同期なんかはもちろんですが、その事業の先輩・後輩、そして他の事業の人も皆、事業参加後は同じOBOG組織である日本青年国際交流事業(IYEO)に所属することになるので、関わりができます。みんな政府派遣されたメンバーなだけあって、優秀な人がたくさん!強い人的ネットワークが得られます。
4)他のプログラムより圧倒的に費用が安い!
各プログラム、一定の参加費用(団費)はかかりますが、本来かかっている費用はその10倍以上なことも!(例:参加費が30万円の事業の、本来一人あたりにかかる金額は300万円)内容を考えても、同じものを他のプログラムや留学でこなすとなるともっとかかるパターンがほとんどなので、圧倒的お得感がわかります。なぜ費用を安く抑えられるかというと、政府の事業であるため、国民の皆様の税金で大部分がまかなわれているから。より一層、日本を代表して事業に参加するという気分になりますます身が引き締まります!
5)将来に活かせる経歴になる!
学生さんの場合は、内閣府の派遣事業に参加したという経歴は、かなり就活で武器になること間違いなしです(書類でも強いし、そもそもネットワークが強いのでそこからのOBOG訪問もできたり)。社会人の方も企業やお役所での出世コースだとか? ちなみに私はフリーランスなので社内の仕組みは詳しくないですが、取引先に出す履歴書・実績表なんかでこの内閣府事業の参加経験を載せる機会があると「なんだかすごいんですね・・!」てきなリアクションよくいただきます。
(ちなみに:デメリット)
そもそも国際交流が苦手、だとか人と接したくないって人は仕方ないですね、、しいてあげるこの事業でのデメリットは、政府派遣事業ということで、新聞やニュースに載ることもあるし、自分の顔や名前が全世界に発信されては困るなーっていうプライバシー意識される方にとっては参加がデメリットになるかもしれません、そういう人は学校内で留学生と国際交流したり、一人旅の方がいいかもしれない!
迷ったらチャレンジすべし!
何事も迷ったらチャレンジ!人生一度きりです!あとこの事業18-30歳が基本なので、うかうかしていると年齢での参加資格を失ってしまいますので、ぜひお早めにチャレンジして頂きたいです!募集は毎年1~3月ごろ、事業自体は秋~冬に行われていることが多いです!選考倍率もレベルも高いものが多いので、募集時期がまだまだでしたら、自分を磨き上げて、試験の準備をしておきましょう。皆さまの検討を祈ります!♪